2014/05/25

SIGMA のレンズ 50mm F1.4 DG HSM Art を楽しもう② - フリンジと戦う




ボケの美しいレンズ「50mm F1.4 DG HSM Art」と、強力な解像力をもつデジタル一眼レフカメラ「SIGMA SD1 Merrill」の組み合わせ。それはボケがありつつキレッキレの写真が得られそうな期待があります。実を言うと私がこのレンズ購入に関してとても躊躇していたことがありました。それはフリンジの存在です。シリーズ第2回のこの記事では「SIGMA SD1 Merrill」ならではのフリンジ問題を紹介します。


フリンジ問題の写真



とある駅のプラットホーム。F1.4で撮影したものです。ホームの人にピントがあっていて、遠くのほうはボケている空気感に挑戦してみました。このボケ方は50mm(35mm換算だと70mm程度)ならではですね。ところで色の着目してみてください。カラーモードは「風景」なのもありますが、やけにカラフルだと思いませんか?


こちらはF1.4で撮影した新緑の紅葉の写真。一見自然に見えますが、ボケの部分に注目してみてください。大きなボケの右上側に彩度の高い緑色の部分が、下側はやや弱めの紫色が映り込んでいるのが確認できます。



これはわかりやすい写真ですが、右上の電線部分に強烈な緑と紫のフリンジが発生しています。


これは扇子の物撮り。素晴らしいぐらいにピントのあった部分はカリッと、そこから綺麗にボケへとグラデーションしています。F1.4なので、やはり緑と紫のフリンジが所々に確認できます。哀しいことにウォールナットのテーブルが緑色に変色しています(左下部分)。

フリンジの正体は?


CanonやNikonの作例をみるとこういった強烈なフリンジが発生していないので、私はどうしてSIGMAのカメラだけ発生しているのか不思議に思っていました。

「mykiss blog」さんの記事によれば、SIGMAのフォビオンセンサーの影響だと意見があります。もしそうだとしたら、次世代SD1 (SD1 Quattro?)ではこの問題が解決されることを望むばかりです。
http://blog.livedoor.jp/salmo_mykiss/

今回の記事は「50mm F1.4 DG HSM Art」と「SIGMA SD1 Merrill」の組み合わせによるネガティブな側面を紹介しましたが、次回はその解決方法を探ってみたいと思います。